自宅での看とりは苦しいか

  • 自宅での看とりが増えるのは必然
  • 在宅看とりは苦しいのか
  • 病院での看とりは苦しくないか
  • どちらがいいのか

在宅での看取りは増えるのが必然

コロナで「面会制限」が行われる中「自宅で看取り」を考えられる方も多いのではないでしょうか?そこで、気になるのが、自宅での看取りは「苦しいのではないか」ということです

在宅での看取りは増えるのが必然

年の調査ではほとんどの人が、病院で亡くなっているのがわかります。そして、療養の場の希望も「でいるだけ、自宅で過ごして、最期は病院で」と希望している人が多かったようです。ここで多かったと過去形にしたのは、新型コロナ感染症でおそらく、この希望は変化がみられると感じます。理由は「病院だと面会できない」からです。また、今後高齢多死社会が到来するにあたり、病院という選択肢が取りにくくなることが予測されます。

ではなぜ多くの人は「できるだけ自宅で過ごして、最期は病院で」と考えるのでしょうか。それは「自宅だと苦しむのではないか」という大きな誤解からくると思います。

それでは自宅での看取りは病院での看取より苦しいのでしょうか? 結論から言うと、どちらも同じだと感じています。私は長年緩和ケア病棟で働いてきましたが、行われる症状緩和に関しては、自宅でも病院でも同じです。病院には一般病棟や緩和ケア病棟、療養病棟などありますが、おそらくどの場面でも行われる症状緩和は同じです。もちろん、自宅でも病院でもその時の医師の考え方や経験などにより変化します。自宅でも病院でも医師は非常に多忙です。よって、医師の働きを補完するための看護師によるサポートが必要です。この看護師によるサポートがどのくらい充実するかでも「苦しいか」「苦しくないか」が変わてきます。

在宅と病院どちらがいいか

どちらがよいかは、その人によって変わります。ただ、看取りの時期において、在宅でも、病院でも、提供される医療に大きな差はありません。命の長さも大きくは変わりません。ようはその人がどこで過ごすことが、生活の質を上げるかです。多くの人は、長年住み慣れた、家族のいる自宅のほうが、過ごしやすいのではないでしょうか。

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