「家で看取りたい」急な退院に迅速に対応するために必要な3つのこと

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 こんにちは、訪問看護ステーションで働いてます。コロナ感染症の影響で、「病院ではなく、自宅で」という方が増えている気がします。今日は、「家で看取りたい」といった急な退院に迅速(分で)対応するために必要な3つのことについて書きます。

目次

  • 「どうしても、自宅で最後を迎えたい」という利用者さん
  • 急な退院に迅速(分で)対応するために必要な3つのこと
    1. 病院と訪問看護ステーションが、顔の見える関係にあること
    2. 訪問看護ステーション側に「専属で当るスッタッフ」がいること
    3. 関係者全員で「看取りのために退院する」という目標を共有していた
  • まとめ

どうしても自宅で最期を迎えたいという利用者様

先日も「どうしても、自宅で最期を迎えたい」という利用者様のご希望があり、退院の調整から入らせていただきました。11時ごろにお話しがあり、14時に退院、その日のうちに亡くなりました。11時~12時の間に、病院の方と電話でやり取りをし、13時頃に退院が決定、最初は16時ごろの退院と言っていたのですが、こちらから「できるだけ早く」とお願いをし、14時の退院となりました。退院時には、往診の先生にも同行していただき、遠方のご家族も到着していました。その後数時間、ご家族での時間を過ごし、亡くなりました。ご家族からは「色々迅速に動いてもらって、本当にありがとうございました」との言葉をいただきました。

この事例の「うまくいった要因」はご家族の言葉にもあったように「迅速な調整」にあったかと思います。もし退院が16時であったら、クリニックを開業されている医師は、往診にくることが難しくなります。介護タクシーでの搬送も、より、利用者の体の負担につながったでしょう。場合によったら「帰れなくなっていた」かもしれません。

訪問看護において「時間の単位」で利用者様の状況が変わっているときは「分の単位」でことを進める必要があると感じました。(分の単位でことを進めるについては、また後日お話使用と思いますが、イメージ的には、2回の電話のやり取りで、優先順位をつけながら物事を進めていくといった感じです。

では分の単位で仕事をすすめるにはどのようにしたらよいでしょうか。この事例では分の単位で仕事を進められた重要な要因がありました。それは以下の3つです

急な退院に迅対応するために必要な3つのこと

  • 病院と訪問看護ステーションが、顔の見える関係だった
  • 問看護ステーション側に「専属で当たれるスッタッフ」がいた
  • 関係者全員で「看取りのために退院する」という目標を共有していた                    

病院と訪問看護ステーションが顔の見える関係だった 同様に症例にうちのステーションがたくさん対応していたということから、だれにどのように、連絡を取ればよいか、お互いにわかっていたということが大きいと思います。そして、お互いの立場がありつつも「最後は利用者さんのため」に動くことができるという信頼関係があったのも大きかったと思います。(信頼関係を築くにはどおしたらよいか、、、これはまたどこかで書こうと思います)

利益のことを考えるなら「フリー」でいる職員をつくるのはもったいないとかんがえるかもしれません。しかし、すべてのスタッフのスケジュールをぎっしりと詰まらせていれば「急に看取りのために自宅に帰りたい」といったニーズに答えることはできません。ですから、緊急に備えて、いつもある程度余裕のあるスタッフを配置しておくことが必要です。(全員に余裕がある必要はなく、1人だけで十分です)

目標の共有は、病院でも、訪問看護でも重要です。病院ならば「カルテ」で目標の共有はある程度可能なのですが、訪問看護をはじめ、訪問の医師も、ケアマネージャーさんも、違った事業所からやってきますので、意識しないと、これがバラバラなことがあります。もちろん担当者会議や、ITをつかったカンファレンスなどもあるのですが、このように、緊急の事態には、現実的ではありません。このようなとき「電話」での会話を工夫することが大切です。病院や在宅医、ご家族となんどもやり取りをすることになるのですが、そのたびに「看取り」「急ぐ」「最短で14時」といったキーワードを盛り込みます。そうすることっで「看取りのために、急いで退院する、時間は14時と目標が一致するのです。後の細かいことは、その時その場で考えても大丈夫です。(例えば酸素とか、点滴をどうするとか、、、事前に調整されているとありがたいですが、自宅に帰ってから調整でもバタバタはしますが、何とかなったりします。

まとめ

 急な退院に迅速(分で)対応するために必要なことは 「顔の見える関係」「専属で事に当たれるスタッフがいる」「目標を共有できる」ことでした 

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